ファド(Fado)、それは声とギターラが絶妙に溶け合ったもの。
伝統的なファドは、人さまざまに歌われています。なかでも代表的な存在が、アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues)、マリア・ダ・フェ(Maria da Fé)、エルミニア・シルヴァ(Hermínia Silva)、アルジェンティーナ・サントス(Argentina Santos)でしょう。男性歌手ではカルロス・ド・カルモ(Carlos do Carmo)が、リスボン(Lisboa)を見事に歌い上げ有名となりました。
一方、新しい世代のファド歌手たちの新鮮な声も登場しています。ハリウッド映画“Primal Fear”(邦題:真実の行方)(リチャード・ギア出演)にフィーチャーされたドゥルス・ポンテス(Dulce Pontes)をはじめ、マリーザ(Mariza)は、2003年BBC放送ワールド・ミュージック賞を獲得しています。その他の新世代の歌手としては、ミージア(Mísia)、カマネ(Camané)、マファルダ・アルナウト(Mafalda Arnauth)、カティア・ゲレイロ(Katia Guerreiro)などが挙げられます。いずれの歌手も、感情をこめた歌い方が特徴です。
この伝統音楽を聞いてみようと思ったら、毎年リスボンとポルト(Porto)でファド・グランド・ナイトが開催されています。これは、新たな音楽の才能の発表の場となる特別な夜で、このイベントをきっかけに新しいキャリアに乗り出す者がいたり、類まれな才能が見いだされたりしています。