ポルトガルでも指折りの美しい町、アヴェイロ(Aveiro)を訪ねる。
アヴェイロの町は、陸地と海の間に横たわる潟にあります。町じゅうにはりめぐらされた迷路のような運河を、海藻をとるための小舟、モリセイロ(moliceiro)の色鮮やかな舳先がすべってゆきます。
はじめてこの町と潟に会いにゆくときは、それぞれに意匠が凝らされた、この軽やかな舟に乗って行きましょう。運河を進むにつれて周囲には独特の風景が広がり、水面の光が、塩の結晶の山である、塩田の白い円錐形に照り映えています。
鉄道の駅を飾るアズレージョには、この地方の歴史と人々の暮らしが描かれています。アフォンソ5世(Afonso V)の娘、王女ジョアナ(Infanta Dona Joana)が隠棲したかつての修道院の建物にある美術館では、「バロックをめぐる旅」を。王女ジョアナの墓は、色とりどりの大理石の細片が象眼され、ポルトガル最高の美しさを誇るものの1つです。
中央運河(Canal Central)には、アール・ヌーボー様式の建物が並んでいます。そのうちの一軒で、アヴェイロのおいしい卵菓子「オーヴォス・モレス」(ovos moles)をぜひ試してみてください。活気あふれる魚市場、堂々たるバロック様式のセニョール・ダス・バロッカス礼拝堂(capela do Senhor das Barrocas)、ミゼリコルディア教会(igleja da Misericórdia)の美しい正門などを訪ねてみるのもまた楽しいでしょう。ロマンチックなインファンテ・ドン・ペドロ公園(parque Infante Dom Pedro)の湖でのボート遊びは、このすばらしい町のもう1つの楽しみ方です。
ポルトガル現代建築を見るなら、目を見はるような建築が群立する、アヴェイロ大学(Universidade de Aveiro)のキャンパスを訪れてみてください。