美術館と宮殿

イリャヴォ海洋博物館（Museu Marítimo de Ílhavo）
このユニークな博物館では、勇気と冒険と感動に満ちたタラ漁の旅と、時に危険な海と共存していくために独自の性質を身に付けた海岸地域の住人たちの豊かな民族性について紹介しています。

タラ漁に焦点をあてたコレクションの象徴的存在として、差掛け屋根を持つ原寸大のタラ漁船が展示されています。この船は実際に中に入ることができるようになっています。船に備え付けられた漁具などを見れば、何ヶ月もの間、寒く遠いグリーンランドやニューファンドランドの海で働き、船の上で寝起きする男たちの生活を想像することができるでしょう。

リア・デ・アヴェイロ・ラグーンのセクションには、さまざまな原寸大の船が展示されています。これらを見ると、このラグーンを生活に利用するには複雑なスキルと昔から伝わる豊富な知恵が必要であることがわかります。モリセイロ（海藻の採取に使う船）の船首を描いた絵やパネルは、カラフルで時にユーモラスなものもあるバラエティ豊かな象徴的表現です。この博物館の所蔵品にはその他に、油彩画、彫刻、陶器、デッサン、世界中から集められた膨大な数の貝殻、海藻が含まれています。

イリャヴォ海洋博物館の一部であるサント・アンドレ船博物館（Navio-museu Santo André）も見逃せません。この船は1948年に建造され、ポルトガルのタラ漁船団の船として活躍しました。現在は、リア・デ・アヴェイロの水路に停泊しています。