遺跡

サンタ・マリア・デ・コス修道院（Mosteiro de Santa Maria de Cós）

１３世紀、アルコバッサ(Alcobaça)の修道院長によって設立されたサンタ・マリア・デ・コス修道院(Mosteiro de Santa Maria Cós)は、この地方の重要な修道院建築のひとつであり、シトー会女子修道院の中心的存在でした。

簡素さが印象的な現在の建物は、おもに１７世紀に行われた改修によるものです。質素な外観とは対照的に、内部はバロック様式となっています。約５０メートルもの奥行きをもつ教会からは、かつての修道院の大きさがわかります。また、木枠の格天井、１７,１８世紀のアズレージョ、ターリャ・ドウラーダ（金泥細工）の祭壇をそなえています。修道女の聖歌隊席の椅子は１０６席あり、内部の奥行きと広がりをいっそうきわだたせています。