美術館と宮殿

ドミンゴス・マシャード弦鳴楽器博物館（Museu de Cordofones Domingos Machado）
1995年にオープンしたこの弦鳴楽器博物館では、名職人ドミンゴス・マシャードが所有していた、他では見ることのできない弦楽器コレクションを展示しています。この博物館は、1960年代、リスボンの国立民族学博物館に寄贈された楽器の修復について、民族学者のエルネスト・ヴェイガ・デ・オリヴェイラがドミンゴス・マシャードに連絡したことがきっかけで設立されました。

この音楽遺産のコレクションは、中世から現代までのポルトガルの楽器を集めたものです。一部は今はもう使われなくなった楽器であり、その他はドミンゴス・マシャードが収集したり復元した楽器です。ポルトガルギター、ヴィオラ、バンジョー、マンドリン、ブラガのカヴァキーニョ（ウクレレに似た楽器）をはじめ、さまざまな楽器が展示されています。作業所を見学し、こうした楽器がどのようにつくられるのかを学ぶこともできます。

ドミンゴス・マシャードは、この博物館に貢献する一方、職人としての技術を磨き続け、弦楽器の制作やチューニングに関して学生やコレクターや研究者を手助けしています。国内外の音楽学者が意見を求めてくる弦楽器の権威です。