遺跡

メニーノ・デウス教会（Igreja do Menino Deus） - リスボン
サン・ジョルジェ城（Castelo de São Jorge）近くに位置するメニーノ・デウス教会は、ぜひ訪れておきたい建造物です。

この教会は、王の男子相続人の誕生を感謝して、1711年にドン・ジョアン5世（Dom João V）王が建てたもので、当時、この場所に建っていた小さなキリスト像のある修道院付属の教会の代わりに建てられました［メニーノ・デ・デウス（Menino de Deus）］。

この教会の設計は、サンタ・エングラシア教会（Igreja de Santa Engrácia）の建築も手がけたジョアン・アントゥネス（João Antunes）が行い、彼が高く評価していたバロック様式の非常に優れた建築物となっています。教会内部は非常に豪華で、この建築を命じた度量の大きいドン・ジョアン5世王が好む装飾が施されています。ドン・ジョアン5世は、壮大なマフラ修道院（Convento de Mafra）の建築も行っています。教会内の、美しい彩りの大理石や、彫刻と金箔を施した礼拝堂の木工装飾、アンドレ・ゴンサルヴェス（André Gonçalves）制作の絵画などの装飾は、非常に見応えがあります。

この教会の運営は、1940年代になって、セントロ・ソシアル・ド・メニーノ・デ・デウス（Centro Social do Menino de Deus）の運営を任された、クルニー（Cluny）の聖ヨゼフ（St. Joseph）修道女会に委ねられています。