Parque da Pena
庭園、公園、森林
ペナ公園(Parque da Pena) ペナ公園は、フェルナンド2世の自由な想像力の賜物であり、19世紀のロマン主義時代の学問と芸術の傾向を反映しています。フェルナンド2世は、建築家のエッシュウェーゲ男爵とエンジニアのケスラー男爵と共に、ペナ宮殿を含む公園全体のプランを練り上げました。
フェルナンド2世は、古典的な庭園の幾何学的な硬さを排除し、土地の起伏や土壌、山地特有の気候、そして息を呑むような絶景を生かして、完璧に自然を再現しようとしました。ペナ宮殿がオペラの舞台や遠い国々にヒントを得た模造廃墟を基礎としているのと同様に、ペナ公園も多様で対照的な環境の中に驚くほど風変わりな特徴をちりばめたデザインになっています。この構想を実現させるために、フェルナンド2世は、ジェロニモス派の修道士たちが残した建物を公園と宮殿の中に組み入れました。
フェルナンド王は湖を滝で結び、世界中から集められた植物たちを森や林に移植しました。それらには、日本のスギ、ニュージーランドのシダ、レバノンスギ、ブラジルのナンヨウスギ、北アメリカのニオイヒバ、そして無数のポルトガル国内の植物が含まれ、合計2000種を超えています。また公園のあちこちに、贅沢なパビリオンや噴水、小さな泉や小川、また人目につかない静かな場所や展望塔がつくられました。
この公園を標識どおりにまわると、通常1時間15分程度かかります(およそ4 km)。
公園内にはレストランとカフェテリアも設けられています。公園に行くには、シントラ(Sintra)の街まで来れば、ペナ公園の方向を示す標識が出ています。また、街の中心部からペナ公園行きの公共バスも運行されています。
冬季 (9月16日~ 4月30日):午前10時 ~午後6時 (入場券販売終了 午後5時);
夏季 (5月1日~ 9月15日): 午前9時半 – 午後8時 (入場券販売終了 午後7時)。