遺跡

グラサ・エン・リスボア修道院（Convento da Graça em Lisboa）
グラサ修道院は、1147年、リスボンの包囲攻撃の間、部隊の陣地として、ポルトガルの初代王、ドン・アフォンソ・エンリケス（Dom Afonso Henriques）が選んだアルモファラ（Almofala,）の名で知られる場所に建てられたものです。実際に、この場所はサン・ジョルジェ城（Castelo de São Jorge）周辺一帯を見渡す上では最高の場所の1つで、現在はリスボン市民が美しい景色を楽しむ場所になっていますが、当時は戦略上非常に重要な拠点でした。

この教会と修道院の創設時期は、ポルトガルが建国して間もない頃ですが、16世紀に重要な発展を遂げました。その後、1755年に発生した大地震で、リスボンの大半の建物が倒壊し、この修道院も大部分が倒壊の被害に遭いましたが、その後再建工事が行われ、より地味なバロック様式の建物となりました。教会内部では、彫刻と金箔が施された礼拝堂の祭壇の木工装飾が印象的です。

鐘楼は、建築家のマヌエル・ダ・コスタ・ネグレイロス（Manuel da Costa Negreiros）によって1788年に建てられたものです。