ロマンス


ギマラインス (Guimarães) はポルトガルの誕生地と考えられています。ポルトガル初代国王となるアフォンソ・エンリケス (Afonso Henriques) がこの地に誕生したからです。ギマラインスの城壁内にあったこの地域は歴史的中心地であり、ポルトガルの成立と独立にゆかりがあります。独自に真の復興を遂げたこの都市は世界遺産に認定されました。市内には、調和を保った資産が良く保存されています。

カスカイス (Cascais) とエストリル (Estoril) 、すなわちリスボンの北の海岸は、国王ルイス1世が19世紀後半自身の夏の邸宅としてこの入り江を選んで以来、ポルトガルで最も国際色豊かな観光地の1つとなっています。温暖で、雨の降らない日数が年平均260日という気候条件は、国王がこの地を選択し、この時代の最も裕福な家庭も王家に倣い自分たちのヴィラや邸宅を建築した強い理由として、間違いではありませんでした。

サン・ミゲル島はアソーレス諸島最大の島です。81km 離れたサンタ・マリア (Santa Maria) 島と並んでこの群島の東部グループを構成しています。入植は 1444 年にポヴォアカオン (Povoação) で始まり、それ以降、この島の最初の首都であるヴィラ・フランカ・ド・カンポ (Vila Franca do Campo) が生まれました。

ポルトガル美術史を凝縮したような街、エヴォラ (Évora) 。この街を観光する一番の方法は徒歩です。白い家屋が立ち並ぶ狭い路地をたどりながら、エヴォラの歴史とその豊かな伝統文化を今に伝える名所や旧跡を見学しましょう。エヴォラはローマ時代に起源をもつ街です。穏やかで心地良い周囲の環境から、15世紀のポルトガル国王がここに居城を置いた理由が簡単に理解できます。エヴォラはその後数世紀にわたり、国王の居住地としてさらなる発展を遂げ、文化的重要度を増していきます。