遺跡

サンチャゴ・ダ・バラ砦 [Forte de Santiago da Barra]
海のすぐ横、リマ川[Lima]河口の砂州に立つ最初の砦の起源はアフォンソ3世[Afonso III]の時代(13世紀)に建てられた信じられています。しかし、実際に確認されているのは最も古くても15世紀頃であり、16世紀のマニュエル1世[Manuel I]の時代に完成したと考えられています。砦の持つさまざまなマヌエル様式の建築的特徴がそれを示しており、現在の砦の南西にある「ロケータ塔」[Torre da Roqueta]に特に顕著に現れています。

16世紀の終わりに、一連の改修工事が実施されました。当時はフェリペ2世[Filipe II](ポルトガル国王フェリペ1世)が統治していましたが、すでにスペインの占領下にありました。そのため現在の多角形の間取りの砦は、当時の軍事施設建築の最も有名な建築家であったフィリッポ・デ・テルジ[Filippo de Terzi]の設計が基になっています。