美術館と宮殿

ポルタレグレ・タペストリー博物館（Museu da Tapeçaria de Portalegre）－グイ・フィーノ（Guy Fino）
この博物館は、ポルタレグレにおけるタペストリーづくり専門の博物館として、市議会の手で創設されました。市は、この地方特有の工芸品であるタペストリーやじゅうたんとその制作技術の紹介、保存、研究を行う場所として、またポルタレグレ・タペストリー製造所（Manufactura de Tapeçarias de Portalegre）の創始者であるグイ・フィーノの功績をたたえるために、この博物館をつくりました。

博物館をつくるために市が購入した建物は、かつてカステル・ブランコの住まいだった場所で、これを革新的で調和の取れた建物に改築しました。このプロジェクトは、ポルトガル博物館協会とポルタレグレ製造所の後援で行われ、特にポルタレグレ製造所は博物館の所蔵品のかなりの割合となる品々を寄贈しました。

この博物館では常設展に加え、タペストリーやじゅうたんの製造やデザインといったテーマに沿って、期間限定の展覧会も開いており、現代アートの美術館として受け入れられるようになっています。こうした展示には、ジュリオ・ポマール、リマ・デ・フレイタス、マリア・ケイル、ヴィエラ・ダ・シルヴァ、アルマダ・ネグレイロス、フレッド・クラドルファー、コスタ・ピニェイロ、エドゥアルド・ネリー、アルパド・スゼンヌ、ジョゼ・デ・ギマラインスなどの作品を織物で再現したものが含まれています。