美術館と宮殿

コヴィーリャ羊毛博物館（Museu dos Lanifícios da Covilhã）
コヴィーリャ羊毛博物館は、ベイラ・インテリオール大学（Universidade da Beira Interior）が所有する博物館です。大学と同様に、この街で最も堂々とした建物である旧王立布地工場に入っています。

この建物は、ジョゼI世の時代であった1769年に建造されたもので、そのファサードにはジョゼI世の紋章が見られます。この建物の中で、染色に使っていた円柱形の穴や炉が今も残る染色作業所の一部が、コヴィーリャの羊毛産業の歴史を紹介する場所として選ばれました。

この博物館の展示は、ポンバル時代における王立布地工場の染色作業、コヴィーリャ地方における19～20世紀の羊毛産業、そして毛織物という3つのセクションに分かれています。

コヴィーリャの街における羊毛産業の重要性と、羊毛産業が地域の生活様式に与えてきた影響についてよく理解するためには、欠かすことのできない博物館です。