カステロ・ブランコ (Castelo Branco) 観光
絶対のお勧め
- 司教邸宅 の庭園を散策
- カステロ・ブランコ・キルトを鑑賞
- 城に登り、眼下に広がる眺めを楽しむ
大きすぎず、小さすぎず、人間にとって適度な規模のカステロ・ブランコ (Castelo Branco) は、訪れるだけの価値がある街です。ここでは、おすすめのスポットをいくつかご紹介します。でも、観光客があまり行かない路地裏を自分のペースで歩き回った方が、新しい発見があるものです。
カステロ・ブランコの観光は、サン・ミゲル教会(Igreja de São Miguel) とも呼ばれるカテドラル (Catedral) を起点に、フランシスコ・タヴァレス・プロエンサ・ジュニオール博物館 (Museu Francisco Tavares Proença Junior) に向かうのが定番のコースです。博物館では、カステロ・ブランコのリネンキルトを鑑賞できます。多様な色彩の絹糸で手による刺繍が施され、この地域の職人技術の高さがうかがえる作品ばかりです。
この博物館には 元司教の邸宅 (Paço Episcopal) があります。その庭園 (Jardins) は街の誇りです。噴水、池、滝を組み合わせたバロック様式の庭園で、階段を飾るポルトガル歴代国王の像でよく知られています。じっくり見ると、3体の像が他より小さいことに気づくはずです。これらは1580年から1640年にかけてポルトガルを支配したスペイン王なのです。皮肉をこめて、独立を強調しているわけです!
通りを隔てたところにある邸宅の元家庭菜園は、現在はパルケ・ダ・シダーデ (Parque da Cidade) という公園になっています。噴水や人工池のほかに、かつての役割を思い出させる菜園やハーブ園が残る憩いの空間です。 近隣のグラサ修道院 (Convento da Graça )には宗教美術館、ムセウ・デ・アルテ・サクラ (Museu de Arte Sacra) があり、これも必見です。
旧市街の中心は、カモンイス広場 (Praça de Camões) またはヴェーリャ広場 (Praça Velha、旧広場の意) です。一部の建物のファサードには石の彫刻がみられます。市庁舎(Paços do Concelho) のアーミラリ天球儀や、旧オーデム・デ・クリストのキリストの十字架がその例です。さらに中世の名残を感じさせるのは、ノヴァ通り (Rua Nova) 、ドス・ペレテイロス通り (Rua dos Peleteiros、毛皮業者の通りの意) などの周辺路地に並ぶ家屋です。この通りは、市内で一番見晴らしの良い城 がそびえる丘へと続いています。
市内に誕生した最新のアトラクションも見逃せません。例えば、シビックセンター (Centro Cívico) の現代的な建築、画家 カルガレイロの膨大なコレクションを所蔵する カルガレイロ美術館 (Museu Cargaleiro) 。パルケ・ダ・シダーデ内の湖でボートに乗ったり、ビーチプールで泳いでも楽しいひとときを過ごせるでしょう。